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ディーン・スミス:マイケル・ジョーダンの大学時代のコーチ

本記事の信頼性

こういった私が解説していきます.

ディーン・スミス

ディーン・スミスは,1961~1997年にノースカロライナ大学チャペルヒル校(UNC)男子バスケ部のコーチでした.

戦績は1133戦で879勝254敗(勝率0.776)です.

ディーン・スミスのコーチとしての主な実績は以下になります.

  • 2度NCAAトーナメント優勝(1982,1993年)
  • 13度ACCトーナメント優勝(1967~1969,1972,1975,1977,1979,1981,1982,1989,1991,1994,1997年)
  • 17度ACCレギュラーシーズン優勝(1967~1969,1971,1972,1976~1979,1982~1985,1987,1988,1993,1995年)
  • 1976年のモントリオールオリンピックでアメリカ代表のコーチとして金メダル獲得
  • マイケル・ジョーダンの大学時代の育ての親

また,ディーン・スミスはカンザス大学の学生の時(1952年)にNCAAトーナメントに優勝しています.

選手としてもコーチとしても偉大な実績ですね!

マイケル・ジョーダンがディーン・スミスを振り返るインタビュー動画はこちらです.

マイケル・ジョーダンは,1981年にディーン・スミスによりリクルートされてUNCに入りました.

とても感謝していることがわかります.サムネイルの右がディーン・スミス,左がマイケル・ジョーダンです.

マイケル・ジョーダンのUNCでの活躍を知りたいあなたはこちらからどうぞ.

また,ディーン・スミスは,UNC男子バスケ部のスタジアム「ディーン・スミス・センター」の名前の由来にもなっています.

ディーン・スミス・センターを知りたいあなたはこちらからどうぞ.

ディーン・スミスの名言「Play hard, play smart, play together.」

ディーン・スミスはUNC男子バスケ部の選手に名言「Play hard, play smart, play together.」を伝えています.

UNCでは勝つことがとても重要でプレッシャーは計り知れないものですが,ディーン・スミスは勝つことよりも健全な教育を受け,良い社会人になることを重視していました.

ディーン・スミスの著書の「The Carolina Way」で,この名言を以下のように解説しています.

  • Play hard:多くの練習をすること
  • Play smart:(自分勝手にシュートを打つのではなく)適切な選手にアシストすること
  • Play together:チームプレイを褒めること

この名言は様々なチームで使われています.ディーン・スミスの偉大さがわかります.

ディーン・スミスの有名な戦術

ディーン・スミスの有名な戦術を紹介します.

Four Corners Offense

Four Corners Offenseは,相手チームのコートの真ん中にポイント・ガードの選手,4つの角に他の4人の選手を配置し,時間を使いながらイージーショットを狙う戦略です.

よく試合終了間際にリードしている状態で採用されます.

ロイ・ウィリアムズ元コーチもFour Corners Offenseを採用します.(ロイ・ウィリアムズは,1981年にディーン・スミスがマイケル・ジョーダンをリクルートした時のアシスタントコーチです.)

試合終了間際のクラッチタイムではなく試合開始直後にFour Corners Offenseを採用して話題になりました.

この試合では,UNCの選手はレトロジャージ(昔のユニフォーム)を着てプレイしていたので,ディーン・スミスへのリスペクトですね!

ディーン・スミスは2015年2月7日にお亡くなりになりました.

UNCとジョージア工科大学の試合は2015年2月21日なので,ディーン・スミスを追悼する意味が込められています.

ロイ・ウィリアムズを知りたいあなたはこちらからどうぞ.

Four Corners Offenseのポイント・ガードの代名詞といえば,ディーン・スミスのUNC時代の教え子「フィル・フォード」です.

フィル・フォードを知りたいあなたはこちらからどうぞ.

Shuffle Offense

Shuffle Offenseは,5人全員が5つのシャッフルポジション(交換可能なポジション)でそれぞれローテーションを組むオフェンス戦術です.

Shuffle Offenseは,優れたボールハンドラーはいるが,高さや強力な支配的ポスト選手がいないチームに有効です.

1950年代にオクラホマ大学のブルース・ドレイク コーチにより提案され,空軍士官学校のボブ・スピアやUNCのディーン・スミスにより広く利用されました.

ディーン・スミスがShuffle Offenseを教えている動画です.

Carolina Break

Carolina Breakは,速攻のFast Break,トランジションのSecondary Fast Break,Early Offense,Passing Gameへの入り口として機能します.

Carolina Breakは,オフェンスのある局面から別の局面へのシームレスな移行を可能にします.

なので,プレーをセットアップしたり,プレーヤーを配置換えしたりするために立ち止まる必要はありません.

Point Zone Defense

Point Zone Defenseは,ペイントを守りながらボールにプレッシャーをかけることができ,相手を混乱させることができるという利点があります.

2-3ゾーンディフェンスのように見える場合や,あるときは1-3-1ゾーンのように見える場合もあります.

ポイントゾーンディフェンスは,ワンガードとツーガードの両方のゾーンオフェンスに対して使用することができます.

Point Zone Defenseは,いわゆるスラムダンクで湘北と海南の試合で使われたボックスワンの一種ですね!

Scramble Defense

Scramble Defenseは,トラップの原理を取り入れたマンツーマンディフェンスです.

相手のオフェンスのリズムを崩したり,ターンオーバーを強要したりします.

Scramble Defenseはハーフコートまたはスリークォーターコートのトラップディフェンスとして使用することができます.

ディーン・スミス,マイケル・ジョーダンとロイ・ウィリアムズの3ショットの写真

ディーン・スミス(中央),マイケル・ジョーダン(右),ロイ・ウィリアムズ(左)の3ショットの写真は以下になります.

このように,ディーン・スミス,マイケル・ジョーダン,ロイ・ウィリアムズはとても近しい関係であることがわかりますね.

https://twitter.com/Briccyardlilyo/status/1024634822696820737?s=20

ディーン・スミスのUNCのコーチとしてのメモリアル勝利

【1勝目】1961年12月2日:UNC 80-46 バージニア大学

初戦では,UNCはバージニア大学に80-46で勝利しました.

1961~1962年シーズンは,ディーン・スミスが唯一負け越したシーズンで8勝9敗でした...

ですが,これからディーン・スミスの伝説が始まります!

【42勝目】1965年1月9日:UNC 65-62 デューク大学

UNCはデューク大学に65-62で勝利し,4連敗を脱出した試合です!

ディーン・スミスが8度目の挑戦で当時のデューク大学のコーチ「ビック・ブバス」にやっと勝利した試合でもあります.

【90勝目】1967年3月11日:UNC 82-73 デューク大学

UNCはACCトーナメントの決勝でデューク大学に82-73で勝利し,ディーン・スミスがコーチとしてACCトーナメントを初優勝した試合です.

また,ディーン・スミスが初めてNCAAトーナメントに出場し,ファイナルフォーまで勝ち進みました.

※この時代はACCトーナメントで優勝しないとNCAAトーナメントに出場できませんでした.現在のNCAAトーナメントの出場チーム数68に対して,1967年では出場チーム数が23と少ないからですね.

【263勝目】1974年3月2日:UNC 96-92 デューク大学

後半の残り17秒でUNC 78 vs. デューク大学 86 と8点差で負けていて,ほぼ負けが確定している状況でした.

ここからUNCの怒涛の猛攻が始まり,最後はウォルター・デイビスのブザービーターで86-86の同点に追いついて延長戦になりました.

延長戦でUNCがデューク大学に96-92で競り勝ちました.

ディーン・スミスは,ライバルのデューク大学に対して記憶に残る勝利を収めました!

【468勝目】1982年3月29日:UNC 63-62 ジョージタウン大学

UNCがジョージタウン大学に63-62で勝利し,ディーン・スミスがNCAAトーナメントで初優勝しました.

マイケル・ジョーダンがウイニングショット「The First Shot」を決めた試合でもあります.

【774勝目】1993年4月5日:UNC 77-71 ミシガン大学

UNCがミシガン大学に77-71で勝利し,ディーン・スミスがNCAAトーナメントで2度目の優勝をしました.

後半の残り11秒でUNC 73 vs. ミシガン大学 71の時,ミシガン大学が残りのタイムアウトがない状態でタイムアウトを取ろうとしてテクニカルファウルを取られたのが勝負の決め手ですね.

その前のトラベリング疑惑も気になりますが...

動画の1:41:00から見れますので,興味があるあなたは是非観てみましょう!

【877勝目】1997年3月15日:UNC 73-56 コロラド大学

UNCがNCAAトーナメントの2回戦でコロラド大学に73-56で勝利しました.

当時の最多勝コーチ記録を保持していたケンタッキー大学のアドルフ・ラップの876勝を抜いて,ディーン・スミスが877勝を記録した試合です!

【879勝目】1997年3月23日:UNC 97-74 ルイビル大学

UNCがNCAAトーナメントのエリートエイト(準々決勝)でルイビル大学に97-74で勝利しました.

この試合が,UNCのコーチとしての最後の勝利になりました.

ディーン・スミスのアメリカ代表のコーチとしてのメモリアル勝利

ディーン・スミスは,1976年のモントリオールオリンピックの時にアメリカの代表コーチとしてチームを指揮し,決勝ではユーゴスラビア代表に95-74で勝利して見事金メダルを獲得しました.

1983年5月2日:ディーン・スミスのバスケットボール殿堂入りスピーチ

1983年5月2日にディーン・スミスはコーチとしてバスケットボール殿堂入りスピーチをしました.

2015年2月7日:ディーン・スミスの死去

2015年2月7日にディーン・スミスが83歳でお亡くなりになりました.

ディーン・スミスについて語る動画

ディーン・スミスの友人や対戦相手がディーン・スミスについて語る動画です.

動画には以下の人物が登場します.

本サイトで紹介している人物は以下になります.

2015年2月18日:UNCとデューク大学の試合前の黙祷

2015年2月18日のUNCとデューク大学の試合前の黙祷のシーンです.

ディーン・スミスの偉大さがわかります.

まとめ

マイケル・ジョーダンの大学時代のコーチ「ディーン・スミス」を紹介しました.

ディーン・スミスは,UNCのコーチとしてNCAAトーナメントを2度優勝,1976年のモントリオールオリンピックでアメリカ代表のコーチとして金メダルを獲得した偉大なコーチです.

また,ディーン・スミスは,UNC男子バスケ部のスタジアム「ディーン・スミス・センター」の名前の由来になっています.

ディーン・スミスを「マイケル・ジョーダンの大学時代の育ての親」と覚えましょう!

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