Hyperledger（ハイパーレジャー）を教えて！
こういった悩みにお答えします．
国内・海外のブロックチェーンエンジニアのおすすめ求人サイトを知りたいあなたはこちらからどうぞ．
仮想通貨を取引したいあなたは，まずは国内取引所のCoincheckを開設しましょう！
Coincheckが扱っていない仮想通貨を取引したい場合や低い手数料で取引したい場合は，海外取引所を開設する必要があります．
しかし，海外取引所は日本円が使えないので，国内取引所から仮想通貨を送る必要があります．
そこで，以下のおすすめの仮想通貨取引所（主に海外）で開設して，Coincheckからビットコインやイーサリアムを送りましょう！
本記事は，ブロックチェーンの記事を読んでいることを前提とします．
目次
Hyperledger（ハイパーレジャー）
Hyperledger（ハイパーレジャー）とは，2015年12月にLinux Foundationにより始まったオープンソースのフレームワーク（ブロックチェーン基盤）と関連ツールのプロジェクトです．
ビットコインやイーサリアムのようなブロックチェーン基盤はパブリック型（非許可制）ですが，Hyperledgerはプライベート（許可制）をサポートしていることが特徴です．
また，パブリック型のメリットである分散性と，プライベート型のメリットである高速な大量処理を兼ね備えたコンソーシアム型というモデルもあります．
Hyperledgerにより，従来のパブリック型のブロックチェーン基盤では難しいと言われていたエンタープライズ（企業）向けにブロックチェーン基盤を利用することができます．
Hyperledgerのプロジェクトのブロックチェーン基盤や関連ツールは，GitHubでコードをダウンロードできます．
HyperledgerのライセンスはApache License 2.0です．
Hyperledgerのブロックチェーン基盤
Hyperledgerのブロックチェーン基盤を紹介します．
Hyperledgerのブロックチェーン基盤は主にC++/Go/Rust言語で開発されています．
C++/Go/Rust言語を学びたいあなたはこちらからどうぞ．
Hyperledger Fabric
Hyperledger Fabricは，IBMとDigital Assetが共同開発した許可制のブロックチェーン基盤です．
ビットコインやイーサリアム等のように不特定多数の参加者が自由に参加できるパブリック型ブロックチェーン基盤とは異なり，Hyperledger Fabricは主にエンタープライズや特定組織間での情報共有に利用されます．
ブロックチェーン基盤内のノード間の役割分担，スマートコントラクトの実行（Hyperledger Fabricでは「チェーンコード」と呼ぶ），設定可能な合意サービスや会員制サービスを備えたモジュール型アーキテクチャを提供します．
Hyperledger Fabricネットワークは，以下の3つで構成されています．
- ピアノード（Peer Nodes）：チェーンコードの実行，台帳データへのアクセス，取引の承認，アプリケーションとのインターフェースを提供
- オーダラーノード（Orderer Nodes）：ブロックチェーンの一貫性を確保し，承認された取引をネットワークのピアに配信
- 認証局（Certificate Authority）：会員サービスプロバイダ（MSP），それぞれが一般的に認証局として実装され，X.509の認証を管理
Hyperledger Fabricでは，さまざまなコンセンサスアルゴリズムを利用できます．
最もよく利用されているコンセンサスアルゴリズムはPractical Byzantine Fault Tolerance（PBFT）です．
Hyperledgerの解説動画はこちらです．
Hyperledger Iroha
Hyperledger Irohaは，日本の「カイゼン」の原則である「ムリ」を排除することに着想を得た，シンプルな分散型台帳ブロックチェーン基盤です．
Hyperledger Irohaは，資産，情報，アイデンティティの管理に必要な機能を持ちます．
また，企業のニーズに応える効率的で信頼性の高いクラッシュフォールトトレラント（クラッシュに対する耐故障性が強力）なツールでもあります．
Hyperledger Irohaの特徴は以下の通りです．
- 通貨や金などのカスタムファンジブルアセットの作成と管理
- ユーザアカウントの管理
- システム内のドメインに基づくアカウントの分類法
- システム内の取引やクエリの実行に関するユーザの権利と検証のシステム
- システム内の取引やクエリに関するビジネスルールの検証
- マルチシグネチャトランザクション
Hyperledger Irohaは，独自のコンセンサスアルゴリズムであるYet Another Consensus（YAC）を有しています．
Hyperledger IrohaはSoramitsuにより開発されています．
SoramitsuのCEOの武宮誠を含む日本人のWeb3.0起業家を知りたいあなたはこちらからどうぞ．
Hyperledger Sawtooth
Hyperledger Sawtoothは，分散型台帳（ブロックチェーン）を構築，導入，運用するための企業向けブロックチェーン基盤です．
信頼できない当事者間の共有状態に対するトランザクションベースの更新を，コンセンサスアルゴリズムによって調整しながら実装するための，極めてモジュール化された柔軟なプラットフォームを提供します．
Hyperledger Sawtoothには，ライブラリのsawtooth-libがあります．
Hyperledger Indy
Hyperledger Indyは，ブロックチェーンやその他の分散型台帳に根ざしたデジタルIDを提供するためのツール，ライブラリ，再利用可能なコンポーネントを提供するブロックチェーン基盤です．
Hyperledger Indyの特徴は，管理領域，アプリケーション，他のブロックチェーン等を越えて相互運用ができるだけでなく，スタンドアロンで利用可能なことです．
これにより，IDの分散化を促進します．
Hyperledger Indy SDKは，分散型台帳に基づく自己主権型IDのブロックチェーン基盤を提供するSDKです．
Hyperledger Indy SDKの主要な成果物は，C言語で呼び出し可能なライブラリです．
さまざまなプログラミング言語向けの便利なラッパーや，Hyperledger Indy CLIツールも用意されています．
Hyperledger Indy Nodeは，分散型台帳の上で自己主権的なIDエコシステムを提供するノード（バリデータやオブザーバー）を実行するためのすべての機能を具体化したものです．
Hyperledger Indy NodeはHyperledger Indyのコアプロジェクトです．
また，Hyperledger IndyはRedundant Byzantine Fault Tolerance（RBFT）をベースにした独自の分散型台帳を持っています．
Hyperledger Besu
Hyperledger Besu（旧Pantheon）は，パブリックおよびプライベートな許可制ネットワークのユースケースに対応したエンタープライズフレンドリーな設計のイーサリアムのクライアントです．
また，Rinkeby，Ropsten，Görliなどのテストネットワークで実行することができます．
Hyperledger Besuは，PoW，PoA（IBFT，IBFT 2.0，Etherhash，Clique）を含む複数のコンセンサスアルゴリズムを搭載しています．
Hyperledger Besuの包括的な許可スキームは，特にコンソーシアム環境での使用を想定して設計されています．
Hyperledgerの関連ツール
Hyperledgerの関連ツールを紹介します．
Hyperledger Caliper
Hyperledger Caliperは，ブロックチェーンの性能を測定するベンチマークのフレームワークです．
ユーザは定義済みのユースケースを使ってさまざまなブロックチェーンソリューションをテストし，一連のパフォーマンステスト結果を取得することができます．
現在サポートされているブロックチェーンソリューションは以下になります．
Hyperledger Composer/Cello/Explorer
Hyperledger Composerは，Hyperledger Fabricブロックチェーン・アプリケーションの作成を簡素化・迅速化するアプリケーション開発フレームワークです．
※2019年8月29日に開発停止しました．
Hyperledger Fabricのバージョン1.4以降は，新しいプログラミングモデルなど，開発者のエクスペリエンスを大幅に向上させる機能を備えているため，こちらの利用を公式でおすすめしています．
Hyperledger Celloは，ブロックチェーンの提供・運用システムで，ブロックチェーンネットワークの効率的な運用を支援します．
Hyperledger Celloを使えば，誰でも簡単に以下のことができます．
- Blockchain as a Service（BaaS）プラットフォームをゼロから素早く構築することができます．
- カスタマイズ可能なブロックチェーンを即座に提供できます（例：Hyperledger Fabric Network v1.0）．
- ベアメタル，仮想クラウド（仮想マシン，vSphereクラウドなど），コンテナクラスタ（Docker，Swarm，Kubernetesなど）上で動作するブロックチェーンネットワークのプールを維持することが可能です．
- ダッシュボードでシステムの状態を確認し，チェーン数の調整，リソースのスケーリング等を行うことができます．
Hyperledger Explorerは，基盤となるブロックチェーンネットワーク上のアクティビティをWebで確認するための，シンプルで強力かつ使いやすく，メンテナンスが行き届いたオープンソースのユーティリティです．
※Hyperledger Explorerは，元のプロジェクトのメンテナにより開発停止中です．
Hyperledger Explorerのユーザは，macOSとUbuntu（Linux）上でHyperledger Explorerの設定とビルドを行うことができます．
Hyperledger Explorerは，Hyperledger Irohaで利用できます．
Hyperledger Composer/Cello/Explorerの解説動画はこちらです．
Hyperledger Quilt
Hyperledger Quiltは，InterledgerプロトコルをJava言語で実装したライブラリです．
※Hyperledger Quiltは，2022年11月9日に開発停止しました．
Hyperledger Quiltは，STREAMを使ってInterledgerの支払いを送受信するために使用できます．
また，その他のさまざまなコアInterledgerプリミティブやプロトコルをサポートしています．
Hyperledger Ursa
Hyperledger Ursaは暗号ライブラリで，実装が他の暗号作業の重複を避け，その過程でセキュリティを向上させることを可能にします．
Hyperledger Ursaは，暗号を配置し使用するためのオプトインリポジトリ（HyperledgerおよびHyperledger以外のプロジェクト向け）です．
Hyperledger Ursaはサブプロジェクトで構成されており，暗号コードのまとまった実装や暗号コードへのインターフェースとなっています．
まとめ
Hyperledger（ハイパーレジャー）と，そのブロックチェーン基盤や関連ツールを紹介しました．
Hyperledgerにより，企業向けの許可制のブロックチェーン基盤を構築できることがわかりました．
あなたが興味のあるHyperledgerを使ってみましょう！
国内・海外のブロックチェーンエンジニアのおすすめ求人サイトを知りたいあなたはこちらからどうぞ．
仮想通貨を取引したいあなたは，まずは国内取引所のCoincheckを開設しましょう！
Coincheckが扱っていない仮想通貨を取引したい場合や低い手数料で取引したい場合は，海外取引所を開設する必要があります．
しかし，海外取引所は日本円が使えないので，国内取引所から仮想通貨を送る必要があります．
そこで，以下のおすすめの仮想通貨取引所（主に海外）で開設して，Coincheckからビットコインやイーサリアムを送りましょう！
