今回は,元東大教員が語るブログと論文の違いのYouTubeと研究発表版です.
まだ読んでないあなたはこちらからどうぞ.
YouTuberとして,2020年7月から自分のチャンネルで動画配信をしています.
自分のチャンネルのバスケ動画「マイケル・ジョーダンのウイニングショット「The First Shot」を再現!」の視聴回数は,公開から1週間で10,000回を達成しました!
YouTuberとしてはまだまだ修行中ですが,少しは実績が出せたかなと思います.
そこで,元東大教員の経験を踏まえて,YouTubeと研究発表の違いを語ります.
目次
YouTubeと研究発表の違い
まずは,YouTubeと研究発表の違いを構成の観点で比較してみましょう.
YouTubeの構成
YouTube発表は内容にもよりますが,大体は以下の構成になります.
- タイトルとサムネイル紹介
- オープニング
- 発表者と内容の概要紹介
- 伝えたいことを具体的に紹介(バスケのプレイ,内容の解説等)
- エンディング
研究発表の構成
研究発表は内容にもよりますが,大体は以下の構成になります.
- タイトルの紹介
- 発表者と内容の概要紹介
- オープニング(背景と関連研究)
- 伝えたいことを具体的に紹介(研究の提案手法と,その評価と考察)
- エンディング(結論)
YouTubeと研究発表の構成の違い
YouTubeと研究発表の構成の大きな違いは,オープニングと発表者と内容の概要紹介の順番が違うことですね.
あと,YouTubeではインプレションとクリック率を増やすために,クリックしたくなるサムネイル作りが大事ですね.
研究だと,最初のスライドを見せるところです.
私は聴衆が興味を持ってもらえるように,スライドにイラストを入れています.
他の項目の比較
他の項目との比較は下表になります.
項目 | YouTube | 研究発表 |
---|---|---|
発表時間 | 自由. エンタメ系は5-10分,ビジネス系は20-30分が多い.60分以上はレア. | 大体は10-30分.招待講演や基調講演になると30-60分. |
質疑応答 | 視聴者からコメント欄への書き込み. | 大体は発表後.たまに発表中に聴衆から質疑応答を受け付けるスタイルもある. |
発表内容が良い場合 | Goodボタンを押して貰える. ライブの場合はスパチャを投げてもらえる. | 写真や動画でプレゼンの様子を撮影してもらったり,スライドの提供を依頼されやすい. |
発表内容が悪い場合 | Badボタンを押されてしまう. 途中で離脱されやすい(視聴維持率が低くなりやすい). | ノートPCやスマホで内職したり,部屋の外に出られやすい. |
成果 | 視聴回数やチャンネル登録者が増える. 動画がWeb/SNSでシェアされる. | 研究業績が増える.特に基調講演や招待講演,一流の国際会議での発表は強くアピールできる. 研究内容がWeb/SNSでシェアされる. |
どちらも視聴者(聴衆)にとって良い(面白い,役に立つ)内容を提供することが大事ですね!
まとめ
YouTubeも研究発表も視聴者(聴衆)にとって良い内容を提供し続けることが大事です!
内容が悪い場合,視聴者(聴衆)は興味をなくしてしまうのは,どちらも一緒ですね.
引き続き,私もYouTuberとして精進していきます.