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元東大教員が語るYouTubeと研究発表の違い

2020年8月12日

今回は,元東大教員が語るブログと論文の違いのYouTubeと研究発表版です.

まだ読んでないあなたはこちらからどうぞ.

YouTuberとして,2020年7月から自分のチャンネルで動画配信をしています.

自分のチャンネルのバスケ動画マイケル・ジョーダンのウイニングショット「The First Shot」を再現!」の視聴回数は,公開から1週間で10,000回を達成しました!

YouTuberとしてはまだまだ修行中ですが,少しは実績が出せたかなと思います.

そこで,元東大教員の経験を踏まえて,YouTubeと研究発表の違いを語ります.

Talk
国際会議ISACIT 2019で基調講演.

YouTubeと研究発表の違い

まずは,YouTubeと研究発表の違いを構成の観点で比較してみましょう.

YouTubeの構成

YouTube発表は内容にもよりますが,大体は以下の構成になります.

  1. タイトルとサムネイル紹介
  2. オープニング
  3. 発表者と内容の概要紹介
  4. 伝えたいことを具体的に紹介(バスケのプレイ,内容の解説等)
  5. エンディング

研究発表の構成

研究発表は内容にもよりますが,大体は以下の構成になります.

  1. タイトルの紹介
  2. 発表者と内容の概要紹介
  3. オープニング(背景と関連研究)
  4. 伝えたいことを具体的に紹介(研究の提案手法と,その評価と考察)
  5. エンディング(結論)

YouTubeと研究発表の構成の違い

YouTubeと研究発表の構成の大きな違いは,オープニングと発表者と内容の概要紹介の順番が違うことですね.

あと,YouTubeではインプレションとクリック率を増やすために,クリックしたくなるサムネイル作りが大事ですね.

研究だと,最初のスライドを見せるところです.

私は聴衆が興味を持ってもらえるように,スライドにイラストを入れています.

他の項目の比較

他の項目との比較は下表になります.

項目YouTube研究発表
発表時間自由.
エンタメ系は5-10分,ビジネス系は20-30分が多い.60分以上はレア.
大体は10-30分.招待講演や基調講演になると30-60分.
質疑応答視聴者からコメント欄への書き込み.大体は発表後.たまに発表中に聴衆から質疑応答を受け付けるスタイルもある.
発表内容が良い場合Goodボタンを押して貰える.
ライブの場合はスパチャを投げてもらえる.
写真や動画でプレゼンの様子を撮影してもらったり,スライドの提供を依頼されやすい.
発表内容が悪い場合Badボタンを押されてしまう.
途中で離脱されやすい(視聴維持率が低くなりやすい).
ノートPCやスマホで内職したり,部屋の外に出られやすい.
成果視聴回数やチャンネル登録者が増える.
動画がWeb/SNSでシェアされる.
研究業績が増える.特に基調講演や招待講演,一流の国際会議での発表は強くアピールできる.
研究内容がWeb/SNSでシェアされる.

どちらも視聴者(聴衆)にとって良い(面白い,役に立つ)内容を提供することが大事ですね!

まとめ

YouTubeも研究発表も視聴者(聴衆)にとって良い内容を提供し続けることが大事です!

内容が悪い場合,視聴者(聴衆)は興味をなくしてしまうのは,どちらも一緒ですね.

引き続き,私もYouTuberとして精進していきます.

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